三国志の舞台・成都武侯祠を歩く…2015年春(その43)2017/11/03 07:13

吉川永青著
『我が糸は誰を操る』
講談社、2011年

曹操は瞑目して溜息をつく。


   最初は悪魔かなんかに見えてしまった。これも龍だろうか。麒麟にしては胴が長すぎる。既に書いたように、龍は皇帝とも縁の深い高貴な存在である。日本でも辰は十二支のひとつである。辰だけが想像上の生き物だが、龍とまったくイコールということでもないらしい。