桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その18)2023/10/17 10:23

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
町の中央にカソリックの教会があったが、町の西北の山麓にカソリック修道院があり、パンはそこで焼いている、ということだった。

 監視カメラの表示がある。最近、こういう表示が増えた。治安上は大変にプラスであるが、どこまで一般の人のプライバシーを守るかという問題もある。犯罪が起きた際には、はっきりと犯人が映っていれば、冤罪などを防ぐというメリットはあるだろう。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その17)2023/10/10 10:00

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
学期末のある日の夕食時に、四月から済州島の病院に行かねばならない、と叔父が言った。

 ほとんど観光客はおらず、駐車場の受付、庭を掃除する人くらいだろうか。ミサに来ている人もちらほらいるようである。どの教会でも日曜日(主日)は必ずミサが行われる。この日が何曜日だったか覚えていないが、教会によっては平日や土曜日もミサを行っている。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その16)2023/10/03 14:23

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
私はこの夏も村にはおりて行かなかった。

 このあたり大きな百貨店がある。まだ朝が早いので、当然まだ開いていない。一時期に比べると、暑さが弱まっているので、観光するのはありがたい。前の週だと、日本の異常さと同じように、37度くらいの日もけっこうあったようだ。韓国の主要都市で、大邱が一番暑いそうだ。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その15)2023/09/27 10:41

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
この市場にも犬をぶらさげている居酒屋があり、男達が濁酒を飲みながら犬の煮込みを食べている光景は、以前棲んでいた町の市場とかわりなかった。

 教会の建物と緑の建物とのハーモニーが素晴らしい。巨大な教会をイメージしたので、ものすごく歩かなくてはならないと思ったが、そんなことはまったくなかった。バチカンの聖堂はとても広かったので、けっこう歩いた記憶がある。それに比べると、はるかにこじんまりしている。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その14)2023/09/19 10:06

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
紅茶をのんでから部屋に戻り、窓から町を眺めた。

 朝の時間帯なので、観光客もほとんどいない。静かに散策をする。明らかに観光客と思われた人は一人しかいなかった。ミサの時間だから、あまり大勢で押しかけられても困るだろう。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その13)2023/09/12 09:58

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
私は老師から菓子をもらい、本院に行ってみた。

 これは教会について解説した文だろうか。大邱については、あまり詳しいガイドブックがないのだが、『地球の歩き方』の分冊版はタブレットにダウンロードした。それでも、それほど詳しい解説ではない。ソウル、釜山、済州島に比べると、ガイドブックはあまり充実していない。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その12)2023/09/05 10:13

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
母は月に一度か二度、弟をつれて大邱にでかけていた。

 これも誰か聖人だろうか。使徒、教父の誰かだろうか。詳しい人はわかるのかもしれない。欧米ではいろんな聖人にちなんだ行事がある。アイルランドの「聖パトリックデー」は有名である。ウェールズ人の聖デービッドもその地域では崇敬されている。ここのステンドグラスがとてもきれいだ。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その11)2023/08/22 09:58

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「ピアノに行くの?」

 教会の塔の部分だ。繰り返しになるが、この教会の色合いはとても良い。落ち着いているし、渋い。年代が経って、こんな色になったのか、最初からこうなのかはよくわからない。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その10)2023/08/15 10:14

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
支那人の畑をぬけると桑畑で、そこをでると堤だった。

 どこかの本堂のホールようだ。よくわからない。この教会と関係があるのかどうかもわからない。ハングルは表音文字であるが、一つ一つの文字が他の文字とくっついて、いろんな場所にくる。そこが英語、ロシア語のアルファベットと違う。スマホで翻訳してみると「計算本党会館」と出た。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その9)2023/08/01 14:37

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
ある日の午後、私は本院に行った。

 こちらは「第一教会」という別の教会である。長老派の教会らしい。こちらの方が建物が立派に見えるから、最初は勘違いしてしまった。こんなにも立派な教会がいくつあるから、韓国は熱心なクリスチャンが多いことがわかる。