桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その33)2024/02/20 16:40

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「銭湯に行ってくるよ」

"Paul Robert Achille"と書かれているから、この人の銅像なのだろう。どうやらフランス人らしい。1877年に韓国に来ているようだが、この教会との関係はよく分からない。大邱で布教活動を行って、この教会の建設につながったのかどうかもわからない。ただ、日本について言えば、明治でキリスト教が解禁になり、カトリックの司祭で来日したのはフラン人が圧倒的に多い。自分の全人生、全財産を日本での宣教に捧げた司祭のことを考えると、感慨深いものがある。多くの子供たちが、自分のお小遣いの中から、そうした司祭へ喜んで寄付をしていることも付言しておきたい。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その32)2024/02/08 14:30

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
妻は庭で七輪に鍋をかけていた。

1984年に教皇のヨハネパウロ二世が訪問されたことを示す写真だ。ポーランド人の教皇としても注目を浴びていた。労組「連帯」のことを思い出したが、教皇の存在がそうしたポーランドの民主化に向けた精神的な支えとなったこともよく言われていた。「空飛ぶ教皇」とも呼ばれ、世界中を飛び回っていらしたから、キリスト教信者の多い韓国を訪問されていたことも不思議ではない。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その31)2024/01/23 16:00

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
この日から私はまた<徒然草>の仕事をはじめた。

 これは教会が建てられた直後、あるいはそのすぐに改修していたことを示す写真だろうか。みんな屋根の上に座っているので、ちょっとユーモラスな写真になっている。落ちたりしたら、危ないのではないかと思ってしまうが。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その30)2024/01/16 18:05

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
私はまっすぐ妻の生家に行った。

 これは教会のいろんな行事についての掲示板だろうか。ちょっと意味が分からないが、多分そうなのだろう。カトリック教会の場合は、ミサが行われ、様々な行事があるし、求道者のための聖書勉強会などが行われている。信徒でなければ聖体は拝領できないが、そうでない人でもミサに参加して司祭から祝福をいただくことができる。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その29)2024/01/09 17:26

原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
おばあさんは釜に湯をわかしているところだった。


  大きな蟻がいた。撮影しようと思うが、ちょこちょこ動くので、なかなかピントが合わなかった。前年に行ったバンクーバー郊外の公園ではリスの写真を撮っていたが、こちらもよく動くので大変だった。ただ、こちらはそこそこ大きいのでうまく撮ることができた。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その28)2023/12/26 13:35

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「葱ですって」

これも第一教会も入った写真となった。当たり前のことだが、二つの教会の位置関係が逆になったりして、変化する。もう一つの教会は巨大なので、二つの教会がうまくカメラにおさまることになる。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その27)2023/12/19 10:44

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「もう郭公が鳴いていますね」

 教会もミサの最中なので、観光客が入っていける雰囲気ではない。大邱の街には外国語の表示が少ない。日本語でなくても、英語のものがあると、もう少し旅行がしやすくなるのだが。特にトラブルもなく、韓国に入国し、大邱にやってきた。入国した時に指紋をとられたが。前にアメリカの文化交流ビザをとった時は、指10本の指紋をとられた。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その26)2023/12/12 10:00

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「それでいつ帰国するつもりだ」

 引き続き、教会の周辺を散策する。短い日程での旅行となったが、韓国の場合は距離からして近いので日本の国内旅行と変わらないスケジュールでも対応できる。飛行時間も短いし、時差ボケもないのがいい。気候もそんなに変わらない。ただ、冬は韓国はかなり寒いようだ。冬のソウルにも行ってみたい。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その25)2023/12/05 14:37

原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
食事をすませてから私は山崎村に鶏を買いにでかけた。

 これも教会の建物。大邱に行こうと思ったのは、まだ行ったことがないことも理由だが、直行便が出ていたことも大きい。日本からの距離が近いだけに、乗り継ぎを行うと、効率が悪くなる。アメリカや欧州など遠い場合は乗り継ぎ便もありだが、さすがにここまで近いとそれは避けることになる。


桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その24)2023/11/28 10:02

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「予備徴兵検査を受けて間もなく終戦でした」

 毎日新聞の近くとガイドブックに出ていたので、日本の毎日新聞の支社でもあるのかと思った。大邱を中心に発刊されている韓国の新聞だ。なかなか立派な建物だ。ソウルならまだしも、大邱に日本の毎日新聞が大きな支社を置くのは、不自然だなとも思っていた。