桂山聖堂(大邱)を見学する…2018年夏(その33)2024/02/20 16:40

立原正秋著
『新潮現代文学  61  冬のかたみに・帰路』
新潮社、1980年

<冬のかたみに>
「銭湯に行ってくるよ」

"Paul Robert Achille"と書かれているから、この人の銅像なのだろう。どうやらフランス人らしい。1877年に韓国に来ているようだが、この教会との関係はよく分からない。大邱で布教活動を行って、この教会の建設につながったのかどうかもわからない。ただ、日本について言えば、明治でキリスト教が解禁になり、カトリックの司祭で来日したのはフラン人が圧倒的に多い。自分の全人生、全財産を日本での宣教に捧げた司祭のことを考えると、感慨深いものがある。多くの子供たちが、自分のお小遣いの中から、そうした司祭へ喜んで寄付をしていることも付言しておきたい。