ニュージーランドの牧羊犬(その1)…1997年春(現地は秋) ― 2011/10/18 20:40
イソップ著、中務哲郎訳
『イソップ寓話集』
岩波文庫、1999年
206 羊飼と犬
羊飼がばかでかい犬を飼って、いつもこれに死産した羊や死にかけの羊を投げ与えていた。ある時、羊たちが小屋へ入ってくると、犬がそれにすり寄り、愛想をふりまくので、それを見た羊飼の言うには、
「この犬め、お前が羊の身に起これかしと願っていることが、お前の上に起こればよいのに」
媚び諂う人にこの話はぴったりだ。
牧羊犬が羊を追い込み、自由自在に誘導する。牧羊犬というのは意外に小さい。無駄な贅肉がなく、引きしまった筋肉を見てとれる。自分より大きく、たくさんいる羊を見事なまでにコントロールしている。「羊のようなサラリーマン」という表現に触れたが、犬に誘導させる羊はとてもおとなしい。
羊は抵抗することもなく、従順な態度で指示にしたがっている。それにしても、ここまで人間の仕事を手助けできる牧羊犬というのはすごい。太古から人間と犬は仲良しだったそうだが、仕事のパートナーでもあり、ペットでもあったということだろうか。
『イソップ寓話集』
岩波文庫、1999年
206 羊飼と犬
羊飼がばかでかい犬を飼って、いつもこれに死産した羊や死にかけの羊を投げ与えていた。ある時、羊たちが小屋へ入ってくると、犬がそれにすり寄り、愛想をふりまくので、それを見た羊飼の言うには、
「この犬め、お前が羊の身に起これかしと願っていることが、お前の上に起こればよいのに」
媚び諂う人にこの話はぴったりだ。
牧羊犬が羊を追い込み、自由自在に誘導する。牧羊犬というのは意外に小さい。無駄な贅肉がなく、引きしまった筋肉を見てとれる。自分より大きく、たくさんいる羊を見事なまでにコントロールしている。「羊のようなサラリーマン」という表現に触れたが、犬に誘導させる羊はとてもおとなしい。
羊は抵抗することもなく、従順な態度で指示にしたがっている。それにしても、ここまで人間の仕事を手助けできる牧羊犬というのはすごい。太古から人間と犬は仲良しだったそうだが、仕事のパートナーでもあり、ペットでもあったということだろうか。
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