ウィーン・シェーンブルン宮殿(その6)…2016年夏2017/11/22 07:37

グレアム・グリーン
『グレアム・グリーン全集〈11〉第三の男/落ちた偶像/負けた者がみな貰う』
早川書房、1979年

小津次郎訳
〈第三の男〉

   それというのは、いつもは「片道」を歩くことにしていたからである。


   さて、シェーンブルン宮殿の形がなんとなく見えてくる。ハプスブルク家の夏の離宮として建てられたものだ。はじめて行ったロシアでも、ピョートル大帝夏の宮殿というところに行ったが、北国が多いヨーロッパでは夏こそ最高の季節で、こうした離宮をつくることにも意味があるのだろう。