ブラチスラヴァからウィーンまでドナウを下る(その2)…2016年夏2018/02/21 12:56

赤川次郎著
『青きドナウの吸血鬼』
集英社文庫、2015年

<青きドナウの吸血鬼>
「あの……〈美しく青きドナウ〉だったのだ……」


   ようやく船に乗り込む。自転車を持ち込もうとする人が何人かいて、ちょっと手間取っていたようだ。けっこう乗客が乗り込んでいる。目の前に座っていた人はロシア語を話している。一緒にいた別の女性は大きな一眼レフのカメラを持っていた。かつてはソ連市民が自由にウィーンなどに旅行に出かけるなんてことは考えられなかった。同じ共産圏だったチェコスロバキアは少しは行きやすかっただろうが。