ヘルシンキ・アテネウム美術館…2013年夏2013/08/16 08:15

池澤夏樹著
『きみのためのバラ』
新潮社、2007年

「ヘルシンキ」
   寒さが空気の中にぎしぎしとひしめき合っている。鋭い棘を八方に突き出たウニのような微粒子が空中をぶんぶん飛び回っている。風に乗って毎秒百個の粒子が頬に刺さる。棘の先端が表皮の裏で溶ける。百個、百個、百個。



    この夏、ヘルシンキとタリンを旅行した。いつものように、直前に手配をした。ウィーンが第一希望だったが、まったく駄目で、何とか経由便でヘルシンキの航空券がとれた。フィンランドの首都ヘルシンキは人口60万人程度のこじんまりした都市で、主なところは歩いて廻れる。この荘厳な建物はアテネウム美術館。フィンランドと外国の美術品を展示している。
    ここはヘルシンキ中央駅の近く。ホテル、ショッピングセンター、博物館なども回りにある。ヘルシンキ中央駅を拠点として、あっちこっちを歩けばそれだけでヘルシンキの街を楽しめる。見所のヘルシンキ大聖堂、ウスペンスキー寺院はちょっと離れているが、駅のあたりからは楽に歩いて行ける。