ボルチモア・ビジョナリー博物館(その2)…2007年秋~冬 ― 2013/10/10 20:06
ローラ・リップマン著、岩瀬孝雄訳
『ボルチモア・ブルース』
2000年、早川文庫
翌朝、アメリカ大統領にベーグルを食べるのを邪魔されることになった。----テスが奇妙な夢を見たわけではない。
初めてのことではなかった。ボルチモアには大統領や大統領夫人、閣僚その他がよくやってくるのだ。ワシントンからパークウェイでわずか四十五マイルのところにあるので、ここ十年ほど、ボルチモアにはそれらの人々がやってきては貧しい人々と----本当の生活者たちと----いっしょに写真におさまっていくのだ。
このビジョナリー美術館は素人も含めて、型にはまらない芸術作品が展示されている。勿論、そのまま有名な芸術家になった人もいる。誰でも知っているような芸術家の作品はほとんどないが、個性的なものばかりだ。中のカフェでちょっと休憩したいと思ったが、休みだった。
絵葉書だの売っているお土産屋はやっていた。小銭をジャラジャラ出して、使い切ってしまおうと思った。アメリカはセールスタックスが外税でかかることが多いので、最後はいくらになるか分からないこともある。小銭をあるだけ出したが、1セント足らなかった。しかし、そこはアメリカ。ちょうどとみなしてくれた。
『ボルチモア・ブルース』
2000年、早川文庫
翌朝、アメリカ大統領にベーグルを食べるのを邪魔されることになった。----テスが奇妙な夢を見たわけではない。
初めてのことではなかった。ボルチモアには大統領や大統領夫人、閣僚その他がよくやってくるのだ。ワシントンからパークウェイでわずか四十五マイルのところにあるので、ここ十年ほど、ボルチモアにはそれらの人々がやってきては貧しい人々と----本当の生活者たちと----いっしょに写真におさまっていくのだ。
このビジョナリー美術館は素人も含めて、型にはまらない芸術作品が展示されている。勿論、そのまま有名な芸術家になった人もいる。誰でも知っているような芸術家の作品はほとんどないが、個性的なものばかりだ。中のカフェでちょっと休憩したいと思ったが、休みだった。
絵葉書だの売っているお土産屋はやっていた。小銭をジャラジャラ出して、使い切ってしまおうと思った。アメリカはセールスタックスが外税でかかることが多いので、最後はいくらになるか分からないこともある。小銭をあるだけ出したが、1セント足らなかった。しかし、そこはアメリカ。ちょうどとみなしてくれた。

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