サハリン州立美術館(その4)…2012年夏2013/10/29 20:36

チェーホフ著、原 卓也訳
『サハリン島』
中央公論社、2009年

   今しも、ここの土着民であるギリヤーク人の一団が、警察署をさして通りを歩いて行き、おとなしいはずのサハリン生まれの番犬どもが怒ったように彼らに吠えたてている。犬どもはどういうわけか、ギリヤーク人にだけ吠えつくのだ。



   美術館をゆっくり見て回る。他の見物客が少ないので、ほとんど貸し切り状態だ。中国、韓国など東アジアに関するものも展示されている。南樺太は日本が領有していたこともあるし、サハリンという地域が日本、朝鮮、中国などに近いので、こうした作品が展示されていることは自然に感じられる。