ラスベガスを歩く(その9)…1996年夏2015/09/05 07:01

ジョン・リドリー著、渡辺佐智江訳
『ネヴァダの犬たち』
早川書房、1997年

「ちがう。おれがベガスに来たのは一年前で、あんたと会ったのはその最初の週だったんだから」


   車道だけではなくて、歩道も広くて、ゆったりと歩くことができる。涼しい格好をしている人も多いが、もろ太陽光線を浴びるとけっこうやばい。だから長袖で歩いた方が無難でもある。空気が乾燥しているので、日本にいる時のような汗のかき方はしない。それでも体中の水分が失われていて、大量のジュースを飲んだりしないとばててしまう。もともと砂漠だった地域を開拓し、贅沢にも水道を通した。街路樹もけっこうある。