ワイルドライフシドニー動物園(その25)…2015年秋(現地は春)2016/08/21 07:50

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

E・О・シュランク著、工藤道子訳
<町から来たカウボーイ>
さて、そこから三百マイルほど内陸部にはいったあるところに、一通の手紙が届けられた。


   寝っころがることなく、きちんと立っているカンガルー。やはりカンガルーの本来の姿という感じがする。勝手に決めつけているだけだが。本当は見物客の方まで近寄ってくる可能性もあるが、この日のこの時間帯は寝ているカンガルーが多くて、残念ながら触れ合いの機会が持てなかった。


ワイルドライフシドニー動物園(その26)…2015年秋(現地は春)2016/08/22 09:22

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

E・О・シュランク著、工藤道子訳
<町から来たカウボーイ>
   ハービーは腰からさっと小口径の拳銃を抜き、そばの羊を撃つ真似をして、早撃ちもできるぞというところを見せた。


   これはカンガルーの模型。これは、このあたりに見物客が来るから、カンガルーをおびき寄せるためのものだろうか。カンガルーが寄ってきてくれたらいいが、遠くで寝てたり、立っていたりするだけだ。動物は人間の希望通りには動いてくれないから、仕方がない。


ワイルドライフシドニー動物園(その27)…2015年秋(現地は春)2016/08/23 09:01

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

E・О・シュランク著、工藤道子訳
<町から来たカウボーイ>
   地方の検視官は、いわゆる「能書きばかりの人間」の意見にはあまり重きを置こうとしないものだ。


   これは”Stone-curlew”とか”Bush Thick-knee”という名の鳥。日本語だと「イシチドリ」と訳されている。本来は水鳥の仲間なのだが、陸地に棲息するものらしい。とっても脚の長い、スタイルのいい鳥である。ニヒルな表情をしてて、小憎らしい感じもする。
   オーストラリアをはじめ世界各地にいるようだが、日本にはいないとのこと。こうやって屋内の動物園で鳥を見ていると、ちょっと物足りない気もするが、シドニーの街中にもけっこういろんな鳥がいた。


ワイルドライフシドニー動物園(その28)…2015年秋(現地は春)2016/08/24 08:48

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジョン・オグレーディ著、酒井常子訳
<フレッドとっつあんのクリスマス>
この界隈で馬なんか飼っているのはとっつあんだけだ。


   さて、これはクイズ。「5メートルあるワニのレックスが孵化して、産まれてきた時はどのくらいの大きさでしたか」というもの。つまりこの動物園に5メートルのワニがいるということである。この動物園は基本的にオーストラリアに棲息する生き物がいるわけだから、この地ではそんな大きなワニが育っているということである。けっこうオーストラリアには恐ろしい生物が多いということである。

          

ワイルドライフシドニー動物園(その29)…2015年秋(現地は春)2016/08/25 08:49

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジョン・オグレーディ著、酒井常子訳
<フレッドとっつあんのクリスマス>
おかみはビールを注いで、バケツに入れ、カウンター越しにとっつあんに渡す。


   その5メートルのワニを上から見る。水のたっぷり入った池がある。確かに、大きな生き物がいる。ガラスケースもあるから、間違って見物客が落ちる心配はない。ただ、ぼんやりとしか見えないので巨大ワニだとははっきりはわからない。


ワイルドライフシドニー動物園(その30)…2015年秋(現地は春)2016/08/26 08:48

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジョン・オグレーディ著、酒井常子訳
<フレッドとっつあんのクリスマス>
「おまえらがその通りにしてくれても、まだ具合が悪いじゃないか」
「きっとビールの量が足りないんだよ」


   これもまた寝ころがっているカンガルー。ワラビーの時と同様、赤い光が刺している。こちらは砂場。カンガルーが好きな環境なのだろう。人間だって疲れた時は砂浜を歩くといいと言われる。こうした野生動物を飼う場合は、彼らが喜ぶ環境にしてやることが大切だ。動物園の動物は恵まれているだろうが、家畜にしても極力良い環境に置いてやることは大切だと思う。


ワイルドライフシドニー動物園(その31)…2015年秋(現地は春)2016/08/27 07:50

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ジョン・オグレーディ著、酒井常子訳
<フレッドとっつあんのクリスマス>
二人の息子どもがあの二人の看護婦と結婚したがっているのだ。


   オーストラリアに来たからにはコアラを見ないと始まらない。日本でもアメリカでも動物園でコアラを見たことはあるのだが、コアラも地元にいる方が落ち着くだろう。木の上に登って、のんびりしている。パンダに比べると動きは鈍い。そのスローな姿勢に見ている方も癒される。


ワイルドライフシドニー動物園(その32)…2015年秋(現地は春)2016/08/28 07:29

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ギャヴィン・ケーシー著、丸山孝男訳
<”しゃべくり坑道”>
ビルは坑道の隅々まで知り尽くしていたので先頭に立った。


   夜行性の動物。何度も写真撮影を試みるが、チョロチョロと動いているし、暗闇なのでうまくいかない。そこで看板だけを撮ることにした。まず”Spinifex Hopping Mouse”という動物。これは「トゲホップマウス」と日本語で訳されている。マウスだからネズミの仲間だ。トゲがあるわけではなく、トゲのある植物が多い地帯に住んでいるからだそうだ。


ワイルドライフシドニー動物園(その33)…2015年秋(現地は春)2016/08/29 09:06

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ギャヴィン・ケーシー著、丸山孝男訳
<”しゃべくり坑道”>
   ビルは威圧感に満ちたまわりの岩石をランプで照らしながら鉱石の細長い谷の上に立っていた。


   こちらも夜行性の動物。"Bilby"。これはそのまま「ビルビー」と訳されているようだ。こちらも撮影がうまくいかない。速い動きをするし、周りが暗いから。これは有袋類だからネズミというよりはカンガルーやワラビーに近いのか。ウサギみたいな耳がある。オーストラリアは珍獣であふれている。


ワイルドライフシドニー動物園(その34)…2015年秋(現地は春)2016/08/30 12:33

越智道雄/百々佑利子監訳
『現代オーストラリア短編小説集 (上)』
評論社、1983年

ギャヴィン・ケーシー著、丸山孝男訳
<”しゃべくり坑道”>
   ちょうどそのとき、ビルの頭上の岩の割れ目から小さな玉石が雨のようにぱらぱらと落ちてきた。


 ワニのレックスの模型。近くにちょうど子供がいたから、その大きさがはっきり分かる。それにしても、やはり大きい。そんな大きなワニがこの近くの水槽にいる。実際に野生のものを外で見てみたいのだが。こんな大きなワニに襲われたら、助からないだろう。