ハイドパーク、ケンジントンガーデンズ(その1)…1997年夏2010/06/18 23:56

チャールズ・ディケンズ著、中村能三訳
『オリバー・ツイスト(上)』
1955年、新潮文庫

  このような速度で二人は進みつづけ、やがて、ハイドパーク・コーナーをすぎ、ケンジントンへ向かったが、やがてサイクスは足をゆるめ、すこしうしろから空 の二輪荷馬車が近づいてくるのを待った。その荷馬車にハウンズローと書いていてあるのを見ると、サイクスはできるだけていねいに、アイルウォースまで乗せ て行ってくれないかと、馭者にたのんだ。
「乗りな」とその男は云った。「そりゃお前の子供かね」
「う ん、おれの子だ」とサイクスは、オリバーをきつく見すえ、ピストルのはいっているポケットへなにげない風で手をつっこみながら云った。



 1997年、ロンドンをはじ めて訪れて驚いたのは、都市公園の多さである。ハイド・パーク、リージェンツ・パーク、ケンジントン・ガーデンズ、セント・ジェームズ・パークなど緑豊かで、ゆったりした公園の名前をあげれば、きりがない。

 せっかくだから、公園めぐりも観光のメインに加える。次から次へと公園を訪問していても、飽きが来ないし、心が癒される。馬専用の道もある公園もある。当時は日本で乗馬クラブにも通っていたので、羨ましいと思った。

 豊かな池のあるハイドパークの椅子に座って、水鳥の様子を眺めていると、係の人がやってきて、お金をとられた。入場料はないが、椅子だけ有料だったのだ。

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