テムズの南にて…1997年夏2011/04/05 20:42

徳仁親王著
『テムズとともにーー英国の二年間』
1993年、学習院教養新書

 議事堂、ビッグ・ベン、セント・ポール寺院といったロンドンを代表する建物を背景として流れるテムズ川と間近に対して、初めてテムズ川がロンドンの景観に 果たしている大きな役割を見たように思えた。テムズ川は、かつて感じた多少汚れた川のイメージから、ロンドンの景観に必要不可欠な存在として、急速に私の 心をとらえ始めた。しかし、この時点ではテムズ川が留学中の研究テーマになろうなどとは思いもしなかったのである。



 テムズ川。ロンドンの象徴とも言える川。有名な橋とイメージも重なって、無限大へと想像力を駆り立てられる。テムズの南はあまり行かない方がいいと言われた。そんなこと言われると行ってみたくなる。地下鉄で少しだけ南に下ってみよう。夕方も近くなっており、あまり遠くへ行くと暗くなってしまうが。



 エレファント&キャッスルという駅で降りてみる。特に見所がある場所ではなさそうだ。日本人の駐在員、旅行者はテムズの北ばかりを徘徊しているようだ。ただ、最近ではエレファント&キャッスルあたりに住む日本人も少なくないらしい。再開発もかなり進んだようだ。特派員の報道にはみっちりロンドンの下町を取材したものがあまりないようだが、大新聞の特派員もこうした下町あたりに住んでみてはどうかと思う。


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