瀋陽地下鉄(その6)…2014年春2014/07/08 19:55

浅田次郎著
『マンチュリアン・リポート』
2013年、講談社文庫

   長城を越えて満州に入ると、風景ががらりと変わったことに驚かされました。関内の河北省はおおむね乾燥した土漠でしたが、満州に入ったとたん、土の色が黒くなって、高梁や唐黍の畑や牧草地が拡がったのです。



   写真をパチパチとっていても気にする人はいない。市図書館から中街駅までは2元だった。一回乗るだけの切符もかなり立派で、降りるときに回収されてしまうのはもったいないような気がする。カラーの絵の描いてあるきれいな乗車券だ。持って帰りたかったが、改札で吸い込まれてしまった。
   地下鉄に乗る前に手荷物検査があった。これは北京でも経験ずみだ。手荷物を空港にあるような検査台に置かなくてはならない。あっという間に終わる。そんなにものものしい雰囲気でもない。目的地までは一回乗り換え。