瀋陽地下鉄(その8)…2014年春2014/07/12 07:06

浅田次郎著
『マンチュリアン・リポート』
2013年、講談社文庫

   奉天は本日も快晴です。正午の気温は摂氏二十四度、しかし、風は乾いており、刃物のように鋭い日差しさえ避ければ、すこぶるここちよい気候です。



   外国に来て、一番便利なのは地下鉄だ。時間にも正確だし、料金もはっきりしている。今は地下鉄があるようだが、地下鉄のない時代の広州に行った際は、タクシーで移動していた。日本の水準からすると、中国のタクシーは割安だが。
   バスはどこの都市でもあるが、旅行客にはわかりにくい。そもそも日本でだって、自分がよく使うもの以外はバス路線なんて知らないことが普通だ。初めて瀋陽に来たのに、その場から地下鉄で迷わず移動できた。地下鉄の有り難みを実感する。