ニューヨークのクルーズ…1997年秋(その1) ― 2014/10/25 06:42
佐野洋子著
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
分厚い楕円形の白い皿に小型のパンケーキが十二、三枚山盛りになっている。その下にばかでかいハムが二枚敷いてある。
アメリカの中心市街地活性化策の調査に来ていた。最後に訪問したのはニューヨーク。14年ぶり、2回目の訪問である。1983年に来た時に比べると、タクシーもピカピカ、治安もだいぶ良くなっていた。せっかくニューヨークに来たのだからと、自腹で1日だけ延泊した。過密なスケジュールをこなした後だったので、疲れ切っていた。
そんな中、ニューヨークのナイトクルーズに出かけることにした。最初はミュージカル観劇という予定になっていたが、都合によりナイトクルーズになった。確かに、ストーリをよく知らないミュージカルよりは、こちらの方が良かっただろう。
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
分厚い楕円形の白い皿に小型のパンケーキが十二、三枚山盛りになっている。その下にばかでかいハムが二枚敷いてある。
アメリカの中心市街地活性化策の調査に来ていた。最後に訪問したのはニューヨーク。14年ぶり、2回目の訪問である。1983年に来た時に比べると、タクシーもピカピカ、治安もだいぶ良くなっていた。せっかくニューヨークに来たのだからと、自腹で1日だけ延泊した。過密なスケジュールをこなした後だったので、疲れ切っていた。
そんな中、ニューヨークのナイトクルーズに出かけることにした。最初はミュージカル観劇という予定になっていたが、都合によりナイトクルーズになった。確かに、ストーリをよく知らないミュージカルよりは、こちらの方が良かっただろう。
ニューヨークのクルーズ…1997年秋(その2) ― 2014/10/28 21:19
佐野洋子著
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
隣の若い男は、耳にピアスをつけ胸からはみ出した毛の中に十字架をぶらさげていた。こいつらも年をとるのだ。派手な人工毛皮を着た太ったおばあさんの二人連れが、よたよた入って来て亭主のうしろに座った。
ニューヨークは夜に出歩くのが危険だから、こうしたナイトクルーズはちょうどいい。夜は出歩くなと現地の関係者からもアドバイスを受けていた。セントラルパークと接した歩道を歩く時もできるだけ車道に近い方を歩かないと、公園内から暴漢が現れるかもしれないと注意を受けていた。
このクルーズは食事も出てくるし、夜景を楽しむことができるので最高の気分が味わえる。自由の女神は14年前に来た時に行ったが、ちょうど工事中で、見られるには見られたが、治療中のような姿だった。今回は昼間に自由の女神に行く時間はなかったが、こうやってナイトクルーズで見られただけで満足だった。
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
隣の若い男は、耳にピアスをつけ胸からはみ出した毛の中に十字架をぶらさげていた。こいつらも年をとるのだ。派手な人工毛皮を着た太ったおばあさんの二人連れが、よたよた入って来て亭主のうしろに座った。
ニューヨークは夜に出歩くのが危険だから、こうしたナイトクルーズはちょうどいい。夜は出歩くなと現地の関係者からもアドバイスを受けていた。セントラルパークと接した歩道を歩く時もできるだけ車道に近い方を歩かないと、公園内から暴漢が現れるかもしれないと注意を受けていた。
このクルーズは食事も出てくるし、夜景を楽しむことができるので最高の気分が味わえる。自由の女神は14年前に来た時に行ったが、ちょうど工事中で、見られるには見られたが、治療中のような姿だった。今回は昼間に自由の女神に行く時間はなかったが、こうやってナイトクルーズで見られただけで満足だった。
ニューヨークのクルーズ…1997年秋(その3) ― 2014/10/30 21:14
佐野洋子著
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
背の高い、鉄を磨いたようにひきしまった体の黒人が入って来た。皮ジャンパーの下に真白なTシャツを着て、長い真っすぐに伸びた脚をジーンズにつっこんでいる。奥の席に座った。
ニューヨークは誰にとっても憧れの街である。14年前に初めて訪問した時は、アメリカの都市なのに密集してて、東京から来ても違和感のない街だなという印象を持った。細い道路が碁盤の目のように整備されていて、マンハッタンの中心地はけっこう狭い。その分、土地の価値はとほうもなく高い。
交通渋滞もけっこうあり、アポの時間に遅れるのではないかと冷や冷やする瞬間もあった。そんな仕事のスケジュールは全部終えて、自由な時間を過ごすことができた。ナイトクルーズでは摩天楼が美しい夜景を楽しむことができる。
『そうはいかない』
小学舘、2010年
〈ニューヨーク・ニューヨーク〉
背の高い、鉄を磨いたようにひきしまった体の黒人が入って来た。皮ジャンパーの下に真白なTシャツを着て、長い真っすぐに伸びた脚をジーンズにつっこんでいる。奥の席に座った。
ニューヨークは誰にとっても憧れの街である。14年前に初めて訪問した時は、アメリカの都市なのに密集してて、東京から来ても違和感のない街だなという印象を持った。細い道路が碁盤の目のように整備されていて、マンハッタンの中心地はけっこう狭い。その分、土地の価値はとほうもなく高い。
交通渋滞もけっこうあり、アポの時間に遅れるのではないかと冷や冷やする瞬間もあった。そんな仕事のスケジュールは全部終えて、自由な時間を過ごすことができた。ナイトクルーズでは摩天楼が美しい夜景を楽しむことができる。
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