コーンベルトのリッチフィールド(その12)…2007年秋~冬2015/02/05 11:59

ジョイス・キャロル・オーツ著、栩木玲子訳
『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選』
河出書房新社、2013年
<とうもろこしの乙女 ある愛の物語>

   とうもろこしの乙女はろうそくの明かりに囲まれて眠っていた。大口をあけた深い眠り。いかにも薬を飲まされたって感じ。


   貨物列車が目の前を通過する。ここからはミシシッピ川も近い。ミシシッピ川は、コーンベルト地帯とメキシコ湾岸をつなぐ大河である。ミシシッピ川はアメリカ最長の川で、ミネソタ州からメキシコ湾まで流れている。日本に輸出されるトウモロコシの大半はニューオリンズ港、パナマ運河を経ているようだ。
   日本の家畜のエサはかなりの部分をアメリカからの穀物にたよっており、アメリカでの作物の出来に左右されることもある。最近では、エサの高騰など日本の畜産・酪農が直面する問題も深刻になっている。このリッチフィールドに行く前日、ミシシッピ川沿いのレストランでボリューム満点のステーキを堪能した。