ヴィリニュス(リトアニア)旅情(その15)…1980年夏2015/08/13 09:01

チュスワフ・ミウォシュ著、工藤幸雄訳
『囚われの魂』
共同通信社、1996年

   ウクライナの大都市で汽車を待っていた。構内の壁には、名状し難いまでに醜悪な肖像と横幕が懸かっていた。


   ある建物に大きく出ていたレオニード・イリイチ・ブレジネフの写真。ソ連共産党書記長であり、最高会議幹部会議長(国家元首)も兼任していた。リトアニア語とロシア語でスローガンが書かれている。前者は意味が分からないが、ロシア語と同じ意味だろう。日本語に訳すと「われわれの目的は恒久平和とすべてのソビエト国民にとっての安全である」という意味になる。
   まさに、リトアニアがソ連の一員であった時代を映し出している写真だ。ブレジネフはソ連共産党第一書記・書記長を1964年から死去する1982年までの長きにわたってつとめたので、ある年代以上の人にとっては馴染みのある人物である。


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