シドニーのシティレール (その9)…2015年秋(現地は春)2015/11/01 05:52

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<開拓者の一日>
   確かに鶏どもは、いつも長い時間家の中で過ごしておる。


   実際に電車に乗る。二階建てだ。意外と混んでいる。全部うまっているわけではないが、なかなか席を取りにくい感じ。最初の一駅くらいは立っていた。やはりアジア系を含め、いろんな人種が乗っている。白人だけの国ではないことがわかる。入国の時にあまりにアジア系の人たちが多かったので、納得する。


シドニーのシティレール (その10)…2015年秋(現地は春)2015/11/03 06:37

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<『RATS』おかしな老人>
「おや、あそこで男が二人、喧嘩しているぞ! それ行け」


   「サーキュラーキー駅」。空港からかなり近い。20分かそこらで着いてしまう。電車は最初は地下を走っていたが、やがて地上に出る。「サーキュラーキー駅」は地上から少し上がったところにホームがある。近代的なビルが目の前に迫ってくる。シドニーはけっこうな都会だ。サーキュラーキーはあの有名なオペラハウスとハーバー・ブリッジの近くに位置している。


シドニーのシティレール (その11)…2015年秋(現地は春)2015/11/05 08:55

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<『RATS』おかしな老人>
「肉をちょっぴり貸してもらえんかな?」と、不意に言い出した。


   ホテルのある空港方面に戻る際、「サーキュラーキー駅」から電車に乗る時に撮影したもの。「リバプール」という行き先が表示されて、英国でもあるような地名が多いことに気が付く。これは3分後に来る電車。6分後に来る電車は「空港経由」とあるので、これに乗ればいいことになる。


シドニーのシティレール (その12)…2015年秋(現地は春)2015/11/07 06:19

沢木サニー祐二著
『「おバカ大国」オーストラリア - だけど幸福度世界1位! 日本20位!』
中公新書ラクレ、2015年

   オージーの特徴、何と言っても彼らは酒をとにかく飲みます。そしてただ酔うだけではなくて、泥酔して暴れる人々も多数。


   これもシティレールの列車内の席を撮影したもの。この時はそんなに混んでなかった。当然のことながら二階席に行く。どうしても上の席の方が気分がいいからだ。旅行で来ているから、なおさらだろう。このように空いている時はゆったりと座れることができる。オーストラリア人は体が大きい人が多いから、混んでいると窮屈だ。「セントジェームズ」という駅の名前が表示されている。


シドニーのシティレール (その13)…2015年秋(現地は春)2015/11/08 06:38

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<『RATS』おかしな老人>
   老人はメバルやコイに似た川魚を数匹、三人の目の前で釣ってみせ、キャンプで一緒に夕食はどうかと誘った。


   空港駅と市街地を結ぶ列車の切符。17.8ドルだから1800円くらいか。消費税が1.62ドル。そんなに高いわけではないが、距離や時間が短いことを考えると高く感じられる。その後、切符は自動販売機で買うようになった。
   券売機で買うのも比較的容易い。日本のように乗り越しはできないので、正確に買わないといけない。「とりあえず近くの切符を買ったけど、乗り越しお願いします」というわけにはいかないようだ。


シドニーのシティレール (その14)…2015年秋(現地は春)2015/11/10 08:57

.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<『RATS』おかしな老人>
   彼らがもう一度首をめぐらして振り返った時、ラッツは依然として釣をしていた。


   途中「セントラル」という駅を通過する。ここでは降りなかった。あまり観光地として見るところがないからだ。ここから近郊のゴスフォード方面にも行ってみようかと思ったが、片道1時間半もかかるのでやめた。セントラル駅周辺もそれほど治安が良いわけではなさそうだ。このあたりで薬物中毒で逮捕される人もけっこういるみたいだ。


シドニーのシティレール (その15)…2015年秋(現地は春)2015/11/12 16:23

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<乾季>
   鉄線の柵と樹皮がぼろぼろにむけたユーカリの木を二、三本、それに汽車に驚いて散り散りに逃げる羊たちを思い描いてみたまえ。


   セントジェームズ駅の表示が出ている。この表示はロンドンの地下鉄のものに似ている。この駅はハイドパークとも近接しているし、サーキュラーキーにも展望台のある繁華街にも歩いて行けるから、とても便利なところに位置している。この駅の地下通路を通った時、ホームレスが何人か寝泊まりしていたのにはびっくりした。豊かで景気のいいオーストラリアだが、格差とか貧困という問題も存在していることは事実だ。


シドニーのシティレール (その16)…2015年秋(現地は春)2015/11/14 06:13

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<乾季>
 そこから少し行ったところで、はじめて奥地放浪者の姿を見た。


   前回紹介したセントジェームズ駅の入口。こちらの入口につながっている地下通路に前回話題にしたホームレスがいた。細長いハイドパークの端っこの短辺に面した辺りにある。セントジェイムズという名の教会がある。セントジェイムズとは聖ジェイムズでイエスキリストの十二使徒の一人で、ヤコブというのがもともとの名前だ。


シドニーのシティレール (その17)…2015年秋(現地は春)2015/11/15 06:11

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<乾季>
   仕事にありつける牧場は、バークの町から楽に歩いて行ける距離だろうと思っているのだ。


   こちらはセントジェームズ駅の表の入口。こちらの方は繁華街に直結しており、文字通り表玄関という感じ。エリザベスストリートに面しており、さらにマーケットストリートにすぐ行くことができるので、とっても賑やかな感じのする場所である。入口の雰囲気もとてもいい。帰りはこちらから乗ることにした。



シドニーのシティレール (その18)…2015年秋(現地は春)2015/11/17 08:55

H.ローソン著、平松幹夫監訳 古宇田敦子編集
『ヘンリー・ローソン--短編小説・自叙伝--』
勁草書房、1989年

<乾季>
   彼は行ったところのないところはなく、オーストラリア北端のカーペンタリア湾地方にまで足をのばしていた。


   これもシティレールの車両をホームで撮影したもの。やはりアジア系の住人は必ず写真におさまる。それだけ多民族国家になっているということだ。日本と同じく電車の中ではスマホやタブレットをいじっている人が多い。こうした光景は全世界的なものとなってしまった。