午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その15)2022/06/29 10:01

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

夫の家にて花嫁は、
つながれし番犬のように暮す。

 ちょっとしたお店の入っているビル。こういう黄色を基調とした建物はロシア、バルト三国でもよく見かける。まだ路面は濡れている。朝に激しく雨が降ったからだ。濡れた傘を持っているので、ちょっとわずらわしい。傘を持たずに来たので、あわてて傘を買った。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その14)2022/06/21 14:45

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

ロウヒ、ポホヨラの老主婦は、
次のようにぞ答えけり、

 ちょっとした公園になっている。ベンチがある。花や樹木などの植物が植えられている。色鮮やかな花に不思議な葉っぱのついた樹木。北国特有の植物なのだろうか。海外旅行者は北方面に行きたがる人と南方面に行きたがる人にわかれるという。自分はロシアが最初に行った国でもあり、前者に属するだろう。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その12)2022/06/08 14:07

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

その馬は急ぎ進みて、
故郷を遥かうしろに、

 近代的な建物。とてもきれいなつくりだ。ミュージックセンターの建物ではないかと思う。ジョギングをしている人もいた。かなり涼しい格好をしている。真夏ではあるが、朝方は雨が降って肌寒い思いをした。太陽が出ていないので暑さは感じられない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その10)2022/05/24 11:16

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

母親は郭公を聴きて、
次のようにぞ言いぬ、

 議会の建物から道路をはさんだ反対側を眺める。この辺りは主要な観光コースからはずれたところなので、そんなに人手もない。建物もそんなに集積しているわけではない。繁華街とは様相が異なる。雨はやんだが、曇りがちの天気は変わらない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その6)2022/04/26 14:47

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

若きヨウカハイネンは言えり、

 これも同じような芸術作品である。前回紹介した作品の作者とは違うようだ。同じ傾向の作品と受け取っていいのだろうか。版画はやったことがあるが、彫刻はやったことがない。花瓶のようなものはつくったことがあるが、木や金属を彫って、立体的な作品をつくったことはない。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その5)2022/04/21 09:54

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

されば、嗜好の神ウッコ、
天の至高のおん神は、


 金属の材料を使った芸術作品がある。かなり新しい時代の作品だろう。フィンランドはこういう芸術が発達しているのだろうか。無機質な感じもするが、なかなか味わい深い作品である。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その4)2022/04/13 15:05

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

彼は銅の兜をいただき、
足には銅の長靴をはき、

 馬に乗っている人の銅像。マンネルヘイムという軍人で、最初はロシアの軍人だったが、フィンランドが独立するので、その国の軍人となる。ロシアの軍人として、日露戦争にも従軍している。フィンランドでは最も尊敬され、敬愛されている指導者の一人のようだ。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その3)2022/04/05 10:15

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

されど月は彼に自由を与えず、
陽も彼を逃れしめざりき、

 既に有名な寺院は見て歩いたので、あとはのんびり歩こうかと思う。ヘルシンキはそんなに大きな街ではないので、徒歩で回っても十分楽しめる。パリ、ロンドンなどの巨大な都市に比べると、とてものんびりとしている。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その2)2022/03/29 10:12

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

それよりは嵐はまき起り、
大風は東より来り、

 鳥たちが残飯を巡って激しい争いをしている。カモメと他の鳥の争いだろうか。カモメだかウミネコだか正確なところはわからないが。歩道には落書きもあって、ますます殺伐とした雰囲気が増してくる。


午後のヘルシンキを歩く…2013年夏(その1)2022/03/22 10:08

森本覚丹訳
『カレワラ-フィンランド国民的叙事詩(上)』
講談社学術文庫、1983年

かくも陰気なる北の地にて、
荒涼たるポホヤな地にて、

 午前中は雨もかなり降って、肌寒い天気で、夏らしい気分はまったく味わえなかった。軽い昼食をとってから、午後からのヘルシンキの散策を始めることとした。曇りがちの天気は続いているが、雨が降っていないので助かる。あわてて買った傘がちょっと邪魔になるが。