ピョートル宮殿(その4)…1980年夏2012/02/28 20:19

トルストイ著、中村白葉訳
『トルストイ全集3 初期作品集下』
河出書房新社、1973年

「ピョートル一世」
「ごきげんよう、みなの者」
  これが皇帝であった。シチェボーチェフのように、一度も見たことのなかったものでも、みなすぐそれと気がついた。兵隊たちは叫びだした。
「ごきげんよう」
  皇帝は(とつぜんとびあがって)帽子を投げたので、それは水の上に落ちた。彼は笑い出して、とびあがり、くるりと身をかえすと、従者に何か話しはじめた。



 噴水を含めて豊かな水がこの宮殿をさわやかなものにしている。もっともロシアの夏はそんなに暑くないから、噴水で涼しさを感じる有り難みはあまりないかも。何しろ、8月でも夕方ともなると、寒さを感じることが多々あった。暑くてしょうがないという日はほとんどなかった。風が強い日などは凍える時もあった。このピョートル宮殿を訪れた時も、時々小雨が降っており、薄ら寒ささえ感じた。

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