オルセー美術館(その10)<美術館内部概観>…1998年夏2013/05/10 20:06

エミール・ゾラ著、清水正和訳
『制作(下)』
岩波文庫、1999年

   内部は、豪奢で奇抜をきわめていた。玄関の間には、古いタピスリー、古代の甲冑、古い家具、中国や日本の骨董品など、いっぱい並んでいる。左手に食堂があり、全面、漆の板を張りつめ、天井には真っ赤な竜がうねっていた。彫刻をほどこした階段には、たくさんの旗がひらめき、緑あざやかな観葉植物が羽根飾りのように上に向かって並べられている。



   オルセー美術館はもともと駅だった。だからこんなたたずまいをしている。それにしても駅を美術館にしてしまうとはたいしたものだ。セーヌ川をはさんでルーブル美術館と向かい合っている。オルセー美術館はこのように絵画や彫刻がきれいに展示されている。
   ゆったりしていて、歩いていると目の前に彫刻があらわれるので、面白い。ルーブルに比べると印象派の作品が多いこともあってか、題材もわかりやすいものばかりなので、飽きることがなく楽しめる。

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