ブラチスラヴァ(スロヴァキア)旅情(その9)…2016年夏2017/01/11 09:43

ベドナール著、栗栖継 訳
『現代東欧文学全集 10 時間と分』
恒文社、1973年

〈揺籃〉
 リュスコフの上には二月の夜が降りていた。


   建設中のビルがある。きれいな赤いトラムも走っている。街中をトラムが走っているのはウィーンと同じだ。スロヴァキアというとそんなに豊かでもない国とのイメージを持っていたが、予想以上に街並みはきれいな感じだ。前の晩にウィーンに到着し、そして早朝のバスでやってきたので、強硬な日程になってしまったが、無事にブラチスラヴァに着くことができた。