ブラチスラヴァ(スロヴァキア)旅情(その36)…2016年夏2017/02/07 08:25

L・ムニャチコ著、栗栖継 訳
『遅れたレポート』
岩波書店、1990年

〈二人の友〉
   尋問が二月つづいたのち、わたしは何もかも認めたのです。
 

   ちょっとした通り。曲がり角が曲線になっている。街中はどこも小奇麗で、美観を損ねるような看板やのぼりもほとんどない。ブラチスラヴァは人口40万人ほどの小さな首都である。東京の一部の区よりも人口は少ない。ウィーンの市街を見る前にこの街に来てしまったから、この時点ではウィーンとの比較をする視点はなかった。