キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その38)2018/05/29 10:13

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

やがて、クィーン学院受験クラスが編成された。

   これは25年の例。浸食をはっきりと見てとることができる。25年というと1世紀の4分の1。自分の場合、24歳で社会人になったが、生まれてから社会人になるくらいまでの時間かと認識する。もちろん、もっと若い年齢で社会に出る人も多いし、大学院の博士課程に進んだ人はもっと遅い年齢で社会人になっている。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その37)2018/05/28 08:39

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

「とても楽しかったです」ダイアナが答えた。


   水がどれだけ岩を浸食していくかという展示がなされている。15年ではこの程度。それでも岩のへこみは認識できる。自然というもののがゆっくり時間をかけて変化していることが理解できる。人間の感覚では15年というのはそこそこの時間だが、自然界においてほんの一瞬かもしれない。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その36)2018/05/27 05:56

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

   猛攻撃にも崩れぬ人垣は、黒々とした森のように強い。


   これも滑りやすいことへの注意書き。黄色の看板ではなくて、白地の看板だ。もうクリフウォークのクライマックスも終わって、そんなに見るところもないのだが、まだ傾斜の多い道が続いているので油断はできないということだろう。このあたりで気が緩んでひっくり返る人が意外といるのかしれない。吉田兼好の徒然草に「高名の木登り」という話があって、木登りの名人が降りる直前の段階で注意を促す場面が出てくることを思い出した。脈絡のない話になってしまったが。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その35)2018/05/26 06:20

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

そうして小舟は、岸を離れていった。


   ちょっとした渓流がある。だいぶ暑くなってきたから、涼しげな水の流れに接するとほっとする。といっても、この日は20度をちょっとこえるくらいの気温だったか。そういえばバンクーバー市内ってそんなに有名な大きな川は流れてなかったのでは。ロンドンのテムズ川、パリのセーヌ川など主要な都市は有名な川のイメージと結びついているが、バンクーバーについてはよく知らない。そういう川があるのかもしれない。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その34)2018/05/25 10:05

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

「染めたの」


   これもちょっと前に紹介した細い木。あらためてみると、本当にひょろひょろした形をしている。痩せっぽちの木である。ここまで細い木はあまり見たことがない。樹木には詳しくないので、いろんな木を見てもよくわからない。寒冷の地では白樺がはえていてもおかしくないが、バンクーバーの気候は意外にも温暖なのだそうだ。冬も東京とあまり変わらない気温と聞く。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その33)2018/05/24 10:11

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

このようにして、物語クラブは生まれた。


   毎年、200匹の鮭を放流しているという説明がある。カナダの名産の一つにサーモンがある。このあと現地でサーモンの寿司を食べることになるのだが。ヘルシンキとタリンを結ぶフェリーでは大量の塩辛いサーモンをはさんだサンドイッチを食べた。日本は養殖の技術を移転して、鮭を外国からかなり輸入している。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その32)2018/05/23 08:34

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

   その夜、マリラとマシューは二十年ぶりに演奏会に出かけたのだった。


   これまた何と細い木だろうか。そういえば、蝉の声も聞こえない。夏なのに。うっとうしい蚊や蠅もいない。木の根元の方にはいたかもしれないが、そっちに降りるコースはなかった。北米では13年、17年周期で地上に現れる蝉がいるという話を聞いたことがあるが、この地域ではどうなのだろうか。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その30)2018/05/21 08:39

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

あたり一面、赤と金に色づいて輝くような十月。


   木々は霧や霞から40%もの水を吸収できるとの説明がある。こういう文章があるということは、ここは霧が深い地域ということなのだろうか。そんなに高い高度ではないから、霧が多いという感じはしないのだが。霧のロンドンという言葉をよく聞くが、霧のロンドンの街を見たことがない。何回か行ってはいるのだが。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その29)2018/05/20 05:53

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

   ということは、そろそろアンが、また新しい厄介を起こす頃合いだった。


   ここがクリフウォークのクライマックスとなる場所だろうか。きれいな円を描いている通路が様になっている。みんな写真を撮りながら歩いているから、ペースものその分遅くなる。ここも全然怖いという感じはしない。吊り橋のような揺れがないから、安心して歩くことができる。


キャピラノ吊り橋を渡る…2017年夏(その28)2018/05/19 05:47

ルーシー・モード・モンゴメリ著、松本侑子訳
『赤毛のアン』
集英社文庫、2000年

マリラは受けとると、栓をぬいて、匂いをかいだ。


   クリフウォークのメインの場所に近づいてくる。カーブのある歩道が見える。こちらも行列に並んだかいがあった。飛行機の中ではあまり眠れなかったが、まだこの時は睡魔が襲ってこなかった。できるだけ荷物を軽くしているつもりだが、デジカメ、傘、ガイドブックなど入れると、けっこうな重量になる。ガイドブックもできるだけ軽いものにしている。