ハワイ火山国立公園…2007年秋~冬2010/01/27 23:10

  よしもとばなな著
   『サウスポイント』
   2008年、中央公論社
 
 二週間後に、私は飛行機に乗った。ハワイ島行きの直行便だった。
 ハワイ島の空港についたとたんに、はりつめていた気持ちががくっと抜けた。
  なんてのんびりした空港だろうと思ったのだ。唯一行ったことがあるオアフとはまるで違う。
  空気がむわっと暑くて、私はさっそく靴下を脱いではおっていた上着をバッグに押し込み、革靴をサンダルにはきかえた。


 
 1か月弱のアメリカ研修の旅に参加。ワシントンDCから順に西へと移動して、最後の滞在地はホノルル。この日はオアフ島から一番大きな島であるハワイ島のヒロへ飛んだ。
 忙しい日帰りのスケジュールなので、観光する余裕はないと思ったが、なんとハワイ火山国立公園を案内してくれるとのこと。


 あいにくの大雨。視界が悪くて、遠くまで見えない。それでも、キラウエア火山のハレマウマウ火口を覗くこともできたし、溶岩の上を歩くこともできた。天気が良い時にまた来てみたい。

  
 火山の女神はペレと呼ばれている。最初に訪れたキラウエア・ビジター・センターには展示物、映像などがあって、ペレについての説明があった。雨で煙る中、ペレへの貢物が浮かび上がる。