ゴールデンゲートブリッジ…2007年秋~冬2010/02/02 23:26

  ジャック・ロンドン著、深町眞理子訳 
  『野生の呼び声』  
  2007年、光文社古典新訳文庫


 その夜の旅の一部始終については、男自身が問わず語りにしゃべりまくった。サンフランシスコの埠頭に近いとある酒場の裏の、小さな物置小屋でのことだった。
「それでたったの五十ドルぽっちだもんな、おれの手に入ったのは」と、男はぶつくさ言った。「もうこんりんざいお断りだね、たとえナマで千ドルくれると言われてもだ」


 サンフランシスコからソノマ・ナパ方面に出かける。アメリカのアグリビジネスの研修の一環としてワイナリーの見学などが組まれている。
 いったん空港に出て、高速バスに乗る。サンフランシスコ市街地は有名なケーブルカーをはじめ公共交通が発達しているが、ちょっと郊外に出ると完全な自動車社会になる。
 大きな橋を通過する。「もしかしてこれって金門橋」と思いながら、急いでカメラを取り出し、シャッターを切る。この研修に来る前はぎりぎり仕事に追われていたし、アメリカを横断する日程なので、その日のスケジュールを確認するのがせいいっぱい。だから、どこがゴールデンゲートブリッジなのか確認する余裕もなかった。


 サンフランシスコ市街地は密集しており、日本の都市のようだが、郊外へと近づくにつれて、空間的にもゆとりが出てくる。高速バスで金門橋を一気に突っ走る。爽快な気分だ。ゴールデンというけど赤い橋。けっこう走行時間は長い。全長は3000メートルくらいあるらしい。


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