仏国寺…2002年夏2010/03/23 23:08

  金素雲  訳編
 『朝鮮童謡選』
 1972年、岩波文庫

 「市ずくし」
 駆けっくらの  慶州(競走)市
 慶州市に  出たなれど
 息がきれて  止め申した。



 韓国の釜山から高速バスに乗って、慶州に向かう。慶州に着くと、汚い地図を持った老人が近寄ってきた。当然のことながら、相手にしない。
 慶州に来た以上、仏国寺(プルグクサ)を見なくては話にならない。さらに路線バスに乗る必要があるが、非常に分かりにくい。何とかバスを見つけ、乗車する。バスはかなり山奥まで入る。
 山奥に巨大な寺が現れる。最初は新羅時代に建立されたが、その後は焼失、破壊などによって、何度か改修されている。
 
 境内に入るための門は二つある。これは紫霞門で、階段の下段が青雲橋、上段が白雲橋と呼ばれている。


 これが大雄殿と呼ばれる本殿である。釈迦牟尼、菩薩像が ある。大雄殿の奥には無説殿がある。仏国寺(プルグクサ)は日本によくある寺にも似ている。たとえば飛鳥文化は高句麗、百済、新羅のすべてから影響を受けているようだ。


 大雄殿前の境内ある一つの塔。釈迦塔と対をなすもので、こちらは多宝塔と呼ばれる。花崗岩が原料で、高さはおよそ10メートル。芸術的にも高い完成度をはじめ、女性的な美を感じさせるとの評価を得ている。