CIA(アメリカのエリート料理学校)を訪問(その4)…2007年秋~冬2011/06/03 19:50

ジュリア・チャイルド/アレックス・プルドーム 著、野口深雪 訳
『いつだってボナペティ!--料理家ジュリア・チャイルド自伝--』
2009年、中央公論社

 たとえばパイ生地をつくるのに、フランス産とアメリカ産の材料を使い比べてみると、恐ろしいことに、フランスの小麦粉で作った生地のほうがコシが強く、ほどよくほろっと砕けるように仕上げるためには、油脂を三分の一まで減らす必要があることが判明した。



  世界でも有数のワインの里だけに、ワインに関しての実習もしっかりしているとのこと。整然と並べられたワイングラスが美しい。この恵まれた環境で学んだ人たちは料理は勿論、素晴らしい美的センスも身につけることだろう。さて、CIA(The Culinary Institute of America)のレストランで昼食を食べようとしたが、時間が迫ってくる。世界の頂点に立つエリート料理学校にあるレストランだけに、悔しい思いをした。


 スケジュールが過密で時間がない。何しろアメリカ全土を東から西に横断していく研修だ。このカリフォルニアでもサンフランシスコにいったん着き、翌日にはサンタローザに移動し、ナパバレーを中心に見て、またサンフランシスコに戻るという強行日程だ。このレストランでの昼食は泣く泣く断念した。移動の車の中でハンバーガーを食べることとなった。小さな店の手作りハンバーガーもうまかったのだが。