ヘルシンキ--タリン間のフェリー航路(その29)…2013年夏2014/09/20 06:49

ケント・ハールステット著、中村みお訳
『死の海からの生還--エストニア号沈没、そして物語はつくられた--』
岩波書店、1996年

 ボートの中はいくぶん温かいように感じたが、襲いかかってくる波はだんだん冷たく狂暴になっていく。最もたちが悪く、僕らの精力を吸い取ってしまうような波は、氷のように冷たい霰の鞭となって、ボートの中に叩き込んでくるものだった。



 時間とともに陽が落ちていく。なんだか陽が落ちるペースが遅いような気がする。緯度と陽が落ちる速度とは関係があるのだろうか。そもそもこの時期は一日が長いのだから、ある意味陽が落ちる時間も長いのは当然だろうか。
   白夜のピークといえる時期は過ぎているが、夜の相当遅い時間まで陽は昇ったままだ。ちょうど陽が沈むところを撮影したいと思いながら、ずっと時間を過ごしていた。なかなか完全には沈まないようだ。夕陽に映える白樺林の多い森がとても綺麗だ。


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