ウィーン・ハイリゲンシュタットを歩く(その14)…2016年夏2016/09/19 07:29

ロマン・ロラン著、片山敏彦訳
『ベートーヴェンの生涯 』
岩波文庫、1965年

〈ベートーヴェンの生涯〉
   この年に書かれた『第四交響曲』は、彼の全生涯の最も静穏なこれらの日々の薫りをとらえて漂わせている浄らかな一つの花である。


   ハイリゲンシュタット教会とか聖ミヒャエル教会とよばれている立派な教会があった。この街は少し坂があるが、そんなに急勾配ではない。ベートーヴェンはこの教会の鐘の音も聞こえなくなったようで、苦難に喘いでいたようだ。