香港地下鉄…1997年夏2014/06/19 20:00

クリフトマン・ファディマン著、三浦朱門訳
『第四次元の小説』
荒地出版社、1959年

A・J・ドイッチュ
「メビウスという名の地下鉄」
 一方地下鉄の方は、まるで何事も面倒なことは起こらなかったかのように営業されていた。総支配人も市長代理も捜索の夜のことを忘れたかのようにしていた。あるいは少くとも彼らが見たり見なかったりしたものの意味を解釈し直したようであった。



   香港は3回訪問している。経由地として、寄ったものも入る。その際も街には出ている。香港は手軽に観光できるというメリットがある。香港の市街地はかなり狭いが、そこに地下鉄もしっかり整備されているから便利なことこの上ない。フェリーを使ってもよし、バスを使ってもよし、地下鉄でもよしと、公共交通には恵まれている。勿論、徒歩でもかなりの範囲をカバーすることはできる。
   何しろ、地下鉄を利用すれば目的地にはあっという間に着いてしまうのだから、少々物足りなさも感じる。だから車内で本をじっくり読んでいる人はあまり見かけない。日本人が読書好きなのは事実だが、長い通勤時間とも関係している。通勤時間が長い人ほど、しっかり新聞や本を電車の中で読んでいる。
   一般に東アジアの大都市は極端に大きくなりがちである。東京、ソウル、北京などの地下鉄網も広い。それだけにこじんまりした香港はユニークであり、コンパクトな地下鉄網もまた利用しがいがある。これは地下鉄の中環駅で降りて、地上に出て、少し歩いたあたり。ロンドンに行くための直行便が取れず、香港経由となった。その際に時間がかなりあったので、街に出た。

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