シドニー湾クルーズ(その22)…2015年秋(現地は春)2018/04/06 10:10

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

「いいえ、バスでいいです」


    「シドニー、HMAS」というのはある軍艦の名前のようだ。空母とか軽巡洋艦とかいろんな情報が出ていて、具体的にはよくわからないが、海軍基地があったことからもわかるように、このあたり海軍の本拠地となっている。オーストラリアは都市人口率は高くて、面積は広いのだが、人が集中して住んでいるところは限られている。だから軍事面にしても効率的な防衛が求められているのだろう。


シドニー湾クルーズ(その21)…2015年秋(現地は春)2018/04/05 10:16

 ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

すごいシャワーだ。


   緑の多い対岸の風景がずっと続く。船は順調に航行を続けている。雲はかなり垂れ込めているが、雨が降る気配はない。ちょっと前に雨は降ったのだが、このクルーズのところで降らなかったのは幸いだ。もっとも船内に降りたら、雨にぬれることもない。やはりデッキにいる方が気持ちがいいので、時々こちらに出てしまう。


シドニー湾クルーズ(その20)…2015年秋(現地は春)2018/04/04 08:35

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

重大で、胸さわぎのする、憎むべき朝が明けた。


   ヨットハーバーか何か。いろんなタイプのプレジャーボートが係留されている。免許がないから当然だが、船を操縦した経験はない。ヨットもやったことはない。ウィンドサーフィンは沖縄に行った時に経験したが、初めてにしてはうまく操れて、沖まで行ってしまった。おかげで眼鏡を海中に落として、なくしてしまった。


シドニー湾クルーズ(その19)…2015年秋(現地は春)2018/04/03 08:35

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

そして、デザートには金色の糖みつをかけたプディング。


   いろんな建物が見える。宿泊施設が中心だろうか。観光地だからその手のビルが多いだろう。海外に行った場合、意外と船に乗る機会が多い。ニューヨーク、ボルチモア、サンディエゴでもクルーズ船に乗った。ちょっと前には、ヘルシンキとタリンを結ぶフェリーを利用した。そんなに長い時間でないから、船酔いになるリスクも小さい。


シドニー湾クルーズ(その18)…2015年秋(現地は春)2018/04/02 08:42

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

ののしり合っている労働組合の幹部と雇用者。


   険しい断崖が目の前にあらわれた。こういう厳しい自然に接すると、神々しい気分になる。もうちょっと近くまで近づいてみたい。鯨を見るツアーにも関心があったが、かなり遠くまで出かけるので見送ることにした。それに必ずしも鯨に出会えるとは確約されていない。生き物が相手だから、当然と言えば当然だが。


シドニー湾クルーズ(その17)…2015年秋(現地は春)2018/04/01 06:12

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

ブレットもやっかい者だった。


   さて、ワトソンズ・ベイという停泊地。このあたり、なかなか景色のいいところ。かなり入り組んだ湾内の端っこの岬にあたるところ。シドニーのように世界の大都市の多くは海に面していること頃が多い。もともとひなびた漁村だったところだが、今ではシドニー有数のシーフードレストランが集まるなどグルメどころでもある。断崖だけではなく、砂浜のビーチもあるので、海水浴客にも人気がある。


シドニー湾クルーズ(その16)…2015年秋(現地は春)2018/03/31 05:49

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

シェーンは床を見た。


   緑の豊かな対岸の景色が続く。ビーチも見えてきた。オーストラリアのビーチはサメもけっこういるようで、そのための安全対策にも神経が使われている。この時は秋だから、泳いでいる人の姿は見当たらない。オーストラリアのもっと北の方に行くと気候は温暖になってくる。ケアンズかゴールドコーストにしようかとも考えたが、結局シドニーに行くことにした。南半球はアフリカ訪問以来、ほぼ10年ぶりのことだった。


シドニー湾クルーズ(その15)…2015年秋(現地は春)2018/03/30 10:21

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

シェーンは羽をくいしばり、顔を石のようにかたくしていた。


   対岸の景色が少しずつ変わってきた。緑が目立ってきたが、岩がごつごつした感じになってきた。シドニーの地形には詳しくないが、遠くに行けば岩で有名な山もある。基本的には自分で勝手に動くが、ちょっと遠くに行く場合はそこだけオプショナルツアーに参加するという手もある。ネットにもオプショナルツアー専門の旅行社があり、活用したこともある。ネットで予約できるので、とても便利だ。中国、ヨーロッパに行った時に使ったこともある。









シドニー湾クルーズ(その14)…2015年秋(現地は春)2018/03/28 08:40

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

ブルースはちょっぴりみじめだった。


   やたらお城みたいな建物が多い。やはり観光関係の施設だろうか。オーストラリアは歴史が短いので、ヨーロッパのような昔の貴族の館はないだろう。あえてこのような宿泊施設を選択するということは考えなかった。忙しい日程をやりくりしてきているので、どうしても宿を決めるのは直前になり、じっくり考えている余裕はない。


シドニー湾クルーズ(その13)…2015年秋(現地は春)2018/03/27 08:35

ライリス・ノーマン作、宮武潤三・順子訳、横田美恵子画
『シドニーのふたご』
篠崎書林、1977年

夫は、むだだと知りつつ大声を張り上げた。


   対岸にはいくつかの建物が見える。住居というよりは宿泊施設だろうか。それとも一部は住宅だろうか。シドニーでは郊外に高級住宅街があり、市街地は治安も良くないので、住宅地としてはそんなに良くないようだ。地下鉄のセントラル駅では降りなかったが、ここもあまり治安が良くないと言われている。