清平市場…1999年春2010/09/14 08:40

イブン・バットゥータ著、前嶋信次訳
『三大陸周遊記 抄』
( 中央公論新社、2004年)

 こうしてスィーン・カラーン、すわなちスィーヌッ・スィーンに着いた。ザイトゥーンと同じく、ここでも陶器を製しているが、アービ・ハイヤー(生命の河)が海に流れ入るのもこの地である。それで「二つの海の交会地」と呼んでいる。都市の中でももっとも大きいものの一つで、その市場もきわめて立派である。ことに陶器市はもっとも大規模で、陶器をシナ各地やインドやヤマンなどに積出している。  (注)スィーン・カラーンは広州のこと


 香港から鉄道で広州にやってきた。広州といえば清平(チンピン)市場。ここ広東の地では、「飛ぶものは飛行機以外、四つの足のあるものは机以外」 は何でも食すると言われているように、豊かな食材を使って料理をつくることが知られている。
 そして、この清平市場は犬や猫などのゲテモノの食材が売られていることでも有名だ。この時は、地下鉄もなかったので、ホテルで朝食を食べてからタクシーで清平市場に直行した。
 朝早いせいだったのか、あまり市が出ていない。ものすごい動物がいるのかと期待もしていたが、閑散としている。それでもなかなかも風情はある。シャッターチャンスを逃してしまったが、ダンボールの中に小さな子猫がいた。ある老人がその猫をなでて、物色していた。果たしてペット用なのか、食用なのかはよく分からなかった。亀とかイモリみたいなのもいる。これは食用なのだろうか。

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