ヘルシンキ--タリン間のフェリー航路(その27)…2013年夏2014/09/16 19:50

ケント・ハールステット著、中村みお訳
『死の海からの生還--エストニア号沈没、そして物語はつくられた--』
岩波書店、1996年

   人々は一段一段階段を登って行く。自由になるまでに、まだ階段を二周りしなければならず、絶望して泣き叫ぶ者もいれば、喘ぎ呻いているだけの者もいる。その中に自分が混じっていること、そういう極限の状況に巻き込まれたことが何だか不思議な気がしていた。



   だんだんと陽が落ちていく。気温も下がっていくが、夕陽を見たくて、ずっと甲板にいた。行きに比べると、風も相当強くなって、風のあたらないところにいないと落ち着かない。あまりに風が強いので、もろにあたると髪の毛がくしゃくしゃになってしまう。
   甲板に出ている人も少なくなってきた。日本人も少しは乗っている。船の中は無線LANが使えたが、帰りはスマホの電池がなくなってしまい、使うのはあきらめた。タブレットを持って来れば良かったが、日本に置いてきてしまった。タブレットの方が電池持ちがいいから、海外旅行には携行するといい。




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